ハギス チーム戦

この記事は作者であるSean Rossさんの許可を頂き、ハギスの4人用チーム戦ルールを日本語に翻訳したものです。制作途中のルールなので最終版では一部変わる可能性があります。製品版が出たときにはこの記事は削除します。

1. ハギスとは?

ハギス(Haggis)は2010年に発売された2, 3人用大富豪ゲームです。セット、連番、ボムの存在など、他の大富豪ゲームと共通する部分が多いですが、2人で遊べる大富豪ということで今でも好きな人が多いゲームです。ここではハギスを2対2のチーム戦で遊べるバリアントルールについて説明しますが、元のゲームを遊んだことがなくても分かるように書きます。

2. ゲームの目的

2対2で戦うチーム戦大富豪です。手札をなるべく早く無くすことが目的です。

3. カード構成

トランプが2デッキ必要です。

  • A:使わないので取り除きます
  • 2~10:72枚すべて使います
  • K, Q, J:1デッキ分の12枚だけ使います

4. カードの強さ

強い K  Q  J  10  9  8  7  6  5  4  3  2 弱い

5. ゲームの準備

ペアを決めてパートナーと向かい合わせになるように座ります。パートナーがゲーム中に変わることはありません。

ディーラーを決めてカードを配ります。各プレイヤーに(同じスートの)K、Q、Jを1枚ずつ配ります。K、Q、Jは各プレイヤーが必ず持っている公開手札であるため、自分の前に表にして並べます。

各プレイヤーに数字カードを18枚ずつランダムに配ります。こちらは非公開の手札になるので人に見せてはいけません。

3枚の公開手札と18枚の非公開手札をすべて無くすことが目的です。ディーラーの左隣がスタートプレイヤーになり、ラウンドを始めます。

6. ラウンドの流れ

ラウンドは「カードの交換」「カードプレイ」の順に進みます。

a. カードの交換

パートナーとカードを1枚交換します。

  • 交換は相手から渡されるカードを見ずに同時に行う
  • K、Q、Jを渡すことはできない
相手から渡されたカードを見て、さらにもう1枚同じ方法でカードを交換します。

b. カードプレイ

スタートプレイヤーから時計回りにカードを出していきます。スタートプレイヤーは以下の組み合わせの中で好きなものを出します(リード)。

  • シングル:1枚だけ
  • セット:2枚以上、数字が同じ
    • 例:55♠、999♠
  • 連番:3枚以上、スートが同じで数字が繋がっている
    • 例:♠の2-3-4、の8-9-10
  • セットの連番:2枚以上のセットが2つ以上連番になっている
    • セット同士のスートが一致しなければなりません
    • 例:55♠-66♠-77♠(2枚セットが3つ連番)
      999♠-101010♠(3枚セットが2つ連番)
J、Q、Kはどの数字カードにもなれるワイルドカード(ジョーカー)です。シングルとして出したときは11、12、13のように扱いますが、セットや連番などで使われたときは自分と同じか低い数字のカードとして使うことができます。例えばQは2~10のどのスートにもなれて、J、Qとして使うこともできます。ワイルドカードは何枚でも使えますが、ワイルドカードだけを使ってセット、連番を作ることはできません。

スタートプレイヤーが組み合わせを決めたら次のプレイヤーはその組み合わせのより強いカードを出すか、パスします。最後にカードを出した人から3人が連続でパスしたらその人が勝者になり場に出てるカードをすべて取ります。それまでは(3人が連続でパスしない限り)、前回パスした人でもまたカードを出すことができます。勝者は次のスタートプレイヤーになり、好きな組み合わせでカードを出します(リード)。

例外:ボム

スタートプレイヤーが出した組み合わせを無視して以下の役をいつでも出すことができます。ボムにも強さがあり、下に行くほど強いです。

  • 3-5-7-9(すべてスートが異なる)
  • J-Q
  • J-K
  • Q-K
  • J-Q-K
  • 3-5-7-9(すべてスートが同じ)
ボムが出たら次の人はより強いボムを出すかパスするかを選びます。ボムで勝った場合は次のスタートプレイヤーになれますが、場のカードは相手チームが取ります。また、ボムで勝ったときに限り、パートナーをスタートプレイヤーにすることができます。

7. 得点計算

誰かが手札を無くしてあがったら中間得点計算を行います。3人があがって1人が残ったときや同じチームの2人が1、2位であがったとき(スラム)にラウンドが終わり、最終得点計算を行います。

a. 中間得点計算

相手チームの手札(J、Q、K含む)が多い方の枚数×5点が入ります。

スラム(Slam)

同じチームが1位、2位であがったとき、スラムが発生してラウンドが終わります。2人目の中間得点は1人目と同じ点数を獲得します。

b. 最終得点計算

まず最後に上がった人の中間得点計算を行います。その後、残った手札(J、Q、K含む)はすべて1位であがった人が獲得します。獲得したカードの枚数×1点が入ります。

ベット(Bet)

各プレイヤーはラウンドで最初にカードを出す前に1番目にあがること(ベット)を宣言することができます。ベットの種類はbaby、little、bigの3種類がありますが、好きなものを宣言します。ベットが成功した場合と失敗した場合の得失点が変わります。パートナーがbabyやlittle betを宣言したとき、それをより強いベットに置き換えることができます。

  • baby bet:成功したら10点、失敗したら相手チームが5点獲得
  • little bet:成功したら30点、失敗したら相手チームが15点獲得
  • big bet:成功したら60点、失敗したら相手チームが30点獲得

8. 次のラウンドの準備とゲームの終了

点数が高いチームのどちらかが次のラウンドのディーラーになります。前回のディーラーより後手番のプレイヤーが選ばれます。点数が同じときは今回のスタートプレイヤーのチームのどちらかが同じ方法でディーラーになります。

ディーラーの左隣がスタートプレイヤーになり、次のラウンドを始めます。

ゲームの終了条件好きに決めていいですが、作者のおすすめは以下のようになります。

  • 4ラウンド
  • 250点(ショートゲーム)、350点(フルゲーム)先取制

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