トランプで遊ぶトリテのすゝめ
この記事はTrick-taking Games Advent Calendar 2019の2日目のために書かれたものです。トランプで遊べるトリテをいくつか簡単に紹介することが目的です。ルール紹介はやういちさん、ゴクラクテンさん、ゆうりさんのブログやgamefarmなどのサイトをリンクしています。いつもお世話になっております。
トランプさえあれば...といいますが、せっかくならいいもので遊びたいあなたのために、まずはおすすめトランプを紹介します。
1. Bicycle
エンボスがかかった上質な紙。カード同士がくっつかないのでプレイしやすい。赤と青のスタンダードなデッキもいいですが、様々な作品とコラボしているので好みのデッキを探してみると楽しいです。Amzonで検索するだけでも、色んな商品が出ています。
ナルト
スヌーピー
ドラゴンボール
すこし良いトランプが欲しいとなったらまずはBicycleがおすすめです。ポーカーサイズとブリッジサイズがありますが、横幅が違うだけ(ブリッジサイスの方が小さい)なので好みで買いましょう。
2. プラスチックトランプ
紙のトランプは耐久性が心配...という方はプラスチックのトランプを使ってみてはどうでしょう。ダイソーなど100均のトランプもプラスチックのものが増えてきて十分遊べますが、ここではおすすめのプラスチックトランプをいくつか紹介します。
任天堂トランプ
- 入手しやすい
- 任天堂のゲームキャラが使われている
- 他のプラスチックトランプと比べると薄くて、カードがくっつきやすい
Copag
- 任天堂トランプより紙に近い品質
- 値段が高い
- amazon.comにあるマルチカラー(スート毎に色が違うトランプ)の製品がおすすめ
Air Deck
- 普通のトランプの半分の幅で持ち運びやすい
- キックスターターの商品(12/2現在3版がキャンペーン中)
3. 沼の始まり
トランプ1つあれば一生遊べるかもしれませんが、1個だけ買うとは言っていません。もしトランプゲームにハマって、もっといろんなトランプが欲しい!となった方にお勧めのリングです。
うそのたばこ店
- 東京にあるトランプの販売店&カフェです。綺麗&レアなデッキがいっぱい
Kickstarter: playing cards
- ここでしか買えないトランプデッキがあるのでたまにチェックしてみましょう
世界のトランプ展
- 絶版トランプ、タロットカードを展示、販売してます。カタログでデッキの中身が見れるので安心。近所の書店でやってるかも
PlayingCardDecks
- 知ってる中ではラインナップが一番豊富なサイト。まだ使ったことはないのですが、日本からの注文にも対応しています(送料は一律20ドル、200ドル以上だと送料無料)。Kickstarterの商品や限定品などがあるので眺めるだけでも楽しい
あとは切り札スート表示用のダイスやプレイマット、ポーカーチップなどがあればいいですね。切り札スート表示ダイスはトランプのスートが書かれている6面ダイスのことで、amazon.comなどでeuchre diceと検索すれば出てきます。ゲムマで売ってるときもあります。
それでは本題のゲームの話です。
入門
1. スリートリックス
1~3トリックを取ればプラス点数、それ以外がとマイナス。遊ぶとマストフォローのルールがどんなものかわかる。
2. パリティ
勝ったトリックの数が奇数回だとプラス点、偶数回だとマイナス点になる。シンプルなルールで駆け引きが楽しめる。
3. ハーツ
ハートのカードやスペードのQを取るとマイナス点をくらうゲーム。あえて全部のマイナスカードを取ると自分ではなく他のプレーヤーがマイナス点になるシュート・ザ・ムーンという特殊ルールがゲームを盛り上げる。
個人戦
1. アゴニーアント
David Parlettの創作トリテ。トリックを取らないといけないゲーム。ボードの上に条件が書いてあって、それを満たすと手持ちのチップをボードに置く。チップがなくなると負け。
ゲームボード&サマリー
2. オーヘル
スカルキングやウィザードの元ネタ。何回勝てるかをビッドする。
3. ツーペン
手札4枚。トリックの途中で勝利点(負けたら失点)を釣り上げて相手を下すゲーム。ブラフの使いどころがポーカーに近い。
4. ミニミゼール
David Parlettの(略)。欲張りすぎると点数が低いのでほどほど勝ちたい。それか0トリック(ミゼール)を狙いたいけどみんなが許してくれない...カード枚数が24枚なのでお手軽いに遊べる。
5. バルビュ
7種類のルールがあって、時計回りに決定権が回ってくる。自分の番のとき、自分の手札で勝てそうなルールを選ぶが、一度選んだルールは選べない。一部トリテじゃないものがある(7並べ)。
6. スパー
最後のトリックに勝つことが目的。弱いカードで勝てると得点が高い。
7. 99
攻撃側1人対防御側2人の戦い。手札の一部を使って勝つトリック数をビッドするというルールが独特。
サマリー
8. アノウ
Trick Taking Party ゲーム賞 2017の優勝作品。スート毎にトリックで取る枚数を決めて、バーストしたら失点。
9. タントニー
トランプ、トリックス、ゲーム!の元ネタ?トリックで取ったカードが次のラウンドの手札になる。
10. ノーティス
最初にもらった手札を隣に渡してその人が何トリック取るかメモ。また反対側から渡された手札を見て自分が何トリック取るかをメモ。ラウンドが終わったら答え合わせをして合ってたら高得点。
11. シェリフ
3人専用。市長、保安官、強盗に分かれて、やること(得点になるカード)が役割毎に違うゲーム。市長が難しすぎるかなと思うけど、慣れたら何か方法があるのだろうか。
チーム戦
1. スペード
ビッド&チーム戦&切り札ありと王道のトランプトリテ。個人的に一番好きなゲーム。
2. ユーカー
切り札をかけて攻撃側になるか防御側になるか宣言する。手札5枚でサクサク遊べるゲーム。切り札のJが最強カードになるところが少しややこしい。
3. ナポレオン
ナポレオン(2人)対連合軍(3人)で戦う日本のトリテ。ナポレオンのパートナー(副官)は正体を隠してプレイするので、誰に点数の高いカードを差し込むかが悩ましい。
4. ゴニンカン
これも日本のトリックテイキングゲーム。2対3で戦うけど、最初からチームメイトがわかっているのでプレイしやすい。
5. ブリスコラ・キマアタ
これも2対3のチーム戦。ナポレオンのような正体隠匿要素あり。
6. ナップ
攻撃側、防御側をかけてビッドをする系統のゲームではもっともシンプル。他のゲームになれたあとだと少し物足りないかも。
7. Good Cop, Bad Cop
配られた手札にジョーカーがある二人が同じチームになる。途中までは誰がパートナーかわからない正体隠匿系。
8. パスカットラン
アメフトテーマの日本産トリテ。チームメイトと対面ではなく隣同士で座るので自分→敵→敵→チームメイトの順番でカードを出す。自分がリードしてチームメイトが勝つとパスが通ったことになって高得点。
9. トリテ界の重ゲーたち
スカート、ウルティ、シャーフコップ、ドッペルコップはどれも要素が多くてルールを覚えるのが簡単ではないですが、その分、どんな手札でも勝負できる奥深さがあります。アプリもあるのでルールを覚えたらやってみましょう。
2人トリテ
1. エカルテ
シンプルな2人用トリテ。相手の許可をもらって手札を交換する。配られないカードも多いので弱い手札でも以外に勝てたりする。
2. ブリスコラ
2人トリテを始めるならエカルテかこれ。メイフォローでカードに点数がついている。Aの次に強いカードが3なので最初は混乱するかも。似てるゲームにボヘミアンシュナイダーがある。
3. ジャーマンホイスト
王国の派閥の元ネタ。前半戦では山札から公開されたカードを手札に入れるかどうかをかけて勝負。後半戦で前半戦で取ったカードを使って勝負して勝ち負けを決める。
4. 将校スカート
自分の前に伏せられたカードと公開されたカードがあり、公開されたカードを使うと伏せられたカードが公開される。手札次第で勝負が決まる印象。ノルウェージャンホイストは似たようなルールにゲームの種類を決めるビッドが加わる。
5. ル・トゥルック
3枚の手札で勝負。勝利点を倍にすることで相手を揺さぶって勝負から降ろすブラフゲーム。
6. シュナプセン
前半戦はメイフォロー、後半戦はマストフォローになる。ゲームの途中で同じスートのKとQを公開手札にする(マリッジ)と点数がもらえる。66は同じルールでカード枚数が違うだけ。
7. ピケット
前半戦は手札のカードでセットを作って公開して得点。後半戦は切り札なしのトリテ。
8. ベジーク
トランプ2組が必要。トリテしたり手札のカードからセットを作って公開したりする。公開セットの得点が他のゲームより高いのでどっちもバランスよくやりたい。
9. クラバヤス
今まで紹介した2人ゲームをすべてまとめたような2人トリテ界の重ゲー。相手の切り札を強制的に使わせることができるので勝ち筋が多彩で戦略的。
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twitterで
#2人で遊べるトランプゲーム
というタグでトリテに限らず、2人で面白く遊べるトランプゲームを紹介しています。
いかがでしたか?トランプで遊べるトリテのすゝめ、参考になったでしょうか。ここで紹介している作品以外も面白いゲームがたくさんありますし、日本だけでも毎年新しいゲームが作られています。面白いゲームが見つかったら@trick_kumaに教えていただけると嬉しいです。
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