好きな変則トリテの紹介
この記事はTrick-taking Games Advent Calendar 2020の1日目のために書かれたものです。2020年の秋ゲームマーケット、色んなトリックテイキングゲーム(トリテ)が出ましたね。個人的に今回は、変則トリテと呼ばれる変わったルールを持つゲームがいくつか出たのが印象的でした。この記事ではそんな変則トリテについて書いてみたいと思います。
変則トリテとは?
トリックテイキングゲームは共通するルールが多いので1つ覚えると他のゲームも遊びやすいと言われています。↓はスペードという伝統ゲームのルールに入っている要素ですが、それらは他の色んなトリテにも現れます。
- スートのフォロー
- カードの強弱判定
- 切り札
- ビッド
- チーム戦
おすすめの変則トリテ
ポテトマン
場に出たどのカードのスートもフォローしてはいけない。弱いカードが強いカードに勝つポテトマンルールがゲームを盛り上げる。4人で遊んでも楽しいけど、2人用ルールも面白いのでぜひ遊んでみてください。
シュティッヒルン、知略悪略、ゼロの恐怖
スートをフォローする義務はなく、どのカードでも出すことができる。ただの数字比べになってしまうところを、独自の得点ルールで面白くしているのがすごい。どの作品も独自のプレイ感を持っているのですべて遊んでその違いを楽しんでみてください。どれも苦しいです。
トランプ、トリックス、ゲーム!
トリックで得たカードが次のラウンドの手札になる。他のルールは王道でシンプルです。数寄ゲームズの日本語版はサマリー付きで遊びやすいです(ダイレクトマーケティング)。専用の弾丸コマも一緒にどうぞ!
ヴァス・シュティッヒ
変則トリテの代名詞。切り札がわからない状態で場に公開されたカードを一枚ずつ取っていって、それを手札にして普通のトリテを遊ぶ。唯一切り札がわかる親がカードの強弱を教えてくれるので手札を作る途中から切り札を推理できる。噂ほど難しいゲームではないけど長いよ!まずはショートゲームで遊んでみましょう。
スキャン
カード構成は普通のトランプだけど、裏面がスート毎に異なるので相手にどのスートを持っているかバレる。国内で販売されている「マストフォロー練習トランプ」でも遊べます。トランプで遊べるトリテをこれで遊ぶだけでも楽しい(かもしれない)です。
やあ、こんにちわ!
トリックに新しいスートが出るとそのランクによってスートの強弱が変化する。高得点を狙うためには買ったり負けたりをバランスよくこなさないといけない。コントロールできそうと思わせて結局できない。次遊んだらできると思う。
Aコードで行こう
ジャズテーマのトリテ。最強ランクがころころ変わる。勝負が次のトリックに持ち越しになったりする。独自ルールが多いので慣れてる人でも苦労する。Boast Or NothingやAber Hallo!の次に遊んでほしいゲームです。
トリックオブトリップ
手札を半分に分けて隣の人がどちらを取るか選ぶ。いわゆるケーキ分け。隣の人の手札が半分見えてる状態で遊ぶ 楽 し い ト リ ッ ク テ イ キ ン グ。アートも変則。
トリックマイスター
緑の人のトリテ。ルールカードが配られるので一枚ずつ出して私たちが考えた最強のトリテを作ろう!なぜみんな不幸になる道を選ぶのか...言語依存があるので日本語版出してください。
オペレーションマスター
手札はカードとダイス。1巡目にカードを出して2巡目にダイスを載せたらその合計でランクが決まる。コンポーネントも凝っていて、初めて「同人でこれはすごいな」と思ったゲーム。
ノコスダイス
こちらもダイスが手札になるゲームだけど、組み合わせるのではなくてダイスがカードの代わりになる。ダイスは公開情報であり、最後に1つ残すダイスの出目が勝ち数のビッドになる(タイトル回収)。
ドゥッベ
出てくる順番によってスートの効果(プラス点、マイナス点、切り札など)が決まる。勝つために切り札を決めたいけど切り札はマイナス点というのが絶妙。前作のエッベスより好きです。切り札の絵がトランプ(大統領の方)。
タイムパラトリックス
倦怠期さんのトリテ。ラウンドのトリックを並列に同時進行。各トリックのカードを置く個人シートがあって、トリック毎に最初のカードを置くことでその場所のフォローするスートが決まる。ただし、それはカードを置くときのルールであって、勝敗の判定は(普通のトリテのように)1トリック目から順番に解決していく。
ドイス
倦怠期さんのトリテその2。スートとランクが別々のカードになっているのでトリックには2枚のペアで出す。次のトリックで上書きできるのは一枚だけ。うっかり勝ちすぎてしまうので未だに勝った試しがないけど楽しい。
セブンセグメントトリックス
倦怠期さんのトリテその3。2020年秋ゲムマの新作。カードの数字表示が7セグメントディスプレイ(デジタル時計風)になっていて、棒チップを載せてランクを変えられる。残ったチップ数が勝ち数のビッド。思ったより調整が効くし、景気よくチップが出せるのが楽しい。
Cat in the Box
2020年秋ゲムマの話題作。スートが書かれていないカードがランク毎に5枚ずつ入っていて、出すときに自由にスートを選べる。これだけだと何をすればいいのかわからないゲームになりそうだけど、シートの陣取りとパラドックス(カードが出せない)のルールを入れることで分かりやすく完成度の高いゲームになっている。
ルールは普通のトリテ(の範疇)だけど、個人能力で殴り合って相手のHPを削るバトルもの。バカゲーなので軽い気持ちで遊びましょう。拡張のTournament at Avalon(独自拡張、混ぜて遊べる)もあるみたいですが、もうお腹いっぱいです。
ブリント・バッテン
まだ遊んでませんが、面白そうだったので紹介。チロル地方の伝統ゲーム。トランプで遊べます。切り札あり、チーム戦。切り札がわかるのはディーラーとディーラーの左隣のプレイヤーだけ。このゲームは切り札だけフォローの義務がありますが、チームメイトは切り札がわからないのでフォローしなくても良い。
今年もアドベントカレンダーが始まりましたね。皆さんの記事をいつも楽しく読ませていただいてます。常連のみなさんの記事もいいですが、新しい方々の記事も読んでみたいので皆さんどんどん参加して好きなことを書きましょう!今年遊んで面白かったトリテとか、レアトリテの紹介とか、どんなものでも良いと思います。
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